皆さんは自分の性格タイプを知っていますか？近年、MBTI診断が人気を集めていますが、お笑い芸人の性格タイプを知ることで、彼らの笑いのセンスや芸風の秘密が見えてくるかもしれません。
お気に入りの芸人と自分のMBTIタイプが同じだったら、なんだか嬉しくなりますよね。この記事では、お笑い芸人のMBTIタイプを分析し、性格と芸風の関係性を探っていきます。
MBTIとは何か：16の性格タイプ診断
MBTIとは「Myers-Briggs Type Indicator（マイヤーズ・ブリッグス・タイプ指標）」の略称で、人の性格を16タイプに分類する心理学的な診断法です。4つの指標の組み合わせによって性格タイプが決まります。
まず「外向型（E）」か「内向型（I）」。次に「直感型（N）」か「感覚型（S）」。そして「思考型（T）」か「感情型（F）」。最後に「判断型（J）」か「知覚型（P）」。これらの組み合わせで16種類の性格タイプが生まれます。
日本人に多いタイプは「INFP（仲介者）」で全体の16.44%を占めています。次いで「ENFP（運動家）」が13.78%、「INTP（論理学者）」が7.19%と続きます。日本人は感情によって意見や考えを左右される「F（感情型）」の割合が多い傾向にあります。
お笑い芸人とMBTIの関連性
お笑い芸人の世界でも、性格タイプによって芸風や笑いのスタイルに違いが見られます。例えば、アイデアマンで議論好きな「ENTP（討論者型）」は独創性とユーモアで注目を集め、お笑いの世界でも重宝されています。
芸人の性格タイプを知ることで、なぜその人が特定の芸風を得意としているのか、なぜあるコンビが息ぴったりなのかといった疑問の答えが見えてくるかもしれません。
お笑い芸人MBTI別ランキングTOP10
お笑い芸人の中で最も面白いと評価されているMBTIタイプはどれでしょうか？ランキングを見ていきましょう。
最も多いタイプ：ENTP（討論者）の芸人たち
第1位は「ENTP（討論者型）」です。ENTPは独創的なアイデアと機転の利いた会話で周囲を楽しませる天性の才能を持っています。木梨憲武さんや東野幸治さんがこのタイプに該当します。
ENTPは型破りな発想力とウィットに富み、予想外の切り返しや斬新なボケで観客を笑わせます。議論好きな性格から、トークショーやバラエティ番組での掛け合いが得意です。
意外と多いINTP（論理学者）タイプの芸人
第2位は「INTP（論理学者型）」です。一見クールな印象ながら、独特な視点からの発言で周囲を驚かせることが多いタイプです。
INTPは論理的思考と独創的なアイデアを持ち、クールな外見と面白い会話のギャップが魅力です。物事を深く考察する傾向があり、シュールな笑いや知的なユーモアを得意とします。
少数派：INTJ（建築家）タイプの芸人
お笑い芸人の中ではあまり見られないタイプが「INTJ（建築家）」です。全体のランキングでは14位と下位に位置しています。
INTJは戦略的で独創的な性格ですが、日本社会の協調性重視の風潮と合いにくい面があります。しかし、その鋭い洞察力と計画性は、構成の練られたコントや緻密な台本作りに活かされることがあります。
ボケとツッコミから見るMBTIタイプの傾向
お笑いコンビでよく見られる「ボケ」と「ツッコミ」の役割分担。これにもMBTIタイプが関係しているようです。
J型とP型の違い：ツッコミとボケの関係性
「J型（判断型）」と「P型（知覚型）」の違いは、お笑いの役割分担にも影響しています。J型は計画的で秩序立った行動を好み、P型は柔軟で自由な生活スタイルを好む傾向があります。
この特性の違いが、ツッコミとボケの役割分担に自然と反映されているのです。
「J型はツッコミ、P型はボケが多い説」の検証
「J型はツッコミが多く、P型はボケが多い」という説があります。実際に多くのお笑いコンビを分析すると、この傾向が見られるケースが多いようです。
例えば、ブラマヨの吉田さん（ボケ担当）はINFP（P型）と言われており、妄想を爆発させたワールドに屁理屈で相手を巻き込むスタイルが特徴です。一方、小杉さん（ツッコミ担当）はESFJ（J型）と考えられており、吉田さんのボケを世間に伝わるように分かりやすくツッコむ役割を担っています。
このように、J型の計画性や秩序を重んじる性格がツッコミに、P型の柔軟性や自由さがボケに向いているという傾向があるようです。
世代別お笑い芸人のMBTIタイプ分析
お笑い芸人のMBTIタイプは、世代によっても傾向が異なります。ここでは、BIG3と呼ばれる第一世代から現在活躍中の芸人まで、世代別に分析してみましょう。
BIG3・第一世代のMBTIタイプ
BIG3と呼ばれるダウンタウン、とんねるず、ウッチャンナンチャンの世代では、外向的で行動力のあるタイプが多く見られます。
石橋貴明さんはESTP（起業家型）、木梨憲武さんはENTP（討論者型）と言われています。ダウンタウンの松本人志さんはISTP（巨匠型）、浜田雅功さんはESTJ（幹部型）と分析されています。また、内村光良さんはINFJ（提唱者型）、南原清隆さんはESTJ（幹部型）と考えられています。
この世代は、それぞれ個性的なMBTIタイプを持ちながらも、独自の芸風を確立し、お笑い界をリードしてきました。
現在活躍中の芸人のMBTIタイプ
現在活躍中の芸人たちのMBTIタイプも多様です。例えば、やす子さんはISFP（アーティスト型）と分析されています。ISFPは内向的で、感覚的、感情指向、知覚的な特徴があり、芸術的な感性を持っています。
やす子さんは内向的で控えめな一面を持ちながらも、五感に敏感で現実的な視点から物事を捉え、それをユーモアに昇華させる才能を持っています。感情を大切にし、人々を笑わせることで感情を共有し、共感を生み出すことが得意です。
コンビ・トリオで見るMBTIの相性
お笑いコンビやトリオの相性も、MBTIタイプの組み合わせによって説明できる部分があります。
相性抜群のMBTI組み合わせ
相性の良いMBTIタイプの組み合わせは、お笑いコンビの長寿や人気に関係していることがあります。例えば、「思考型（T）」と「感情型（F）」の組み合わせは、論理と感情のバランスが取れ、多角的な笑いを生み出せる可能性があります。
また、「外向型（E）」と「内向型（I）」の組み合わせも、表と裏の役割分担ができ、相互補完的な関係を築きやすいと言われています。
対照的なタイプの組み合わせが生む化学反応
対照的なMBTIタイプの組み合わせが、予想外の化学反応を生み出すこともあります。例えば、計画的なJ型と柔軟なP型の組み合わせは、ツッコミとボケの役割分担に自然とつながり、絶妙な掛け合いを生み出せる可能性があります。
このような対照的な組み合わせが、お笑いコンビの魅力を高め、長く愛される要因になっているのかもしれません。
お笑いスタイル別MBTI傾向
お笑いのスタイルによっても、適したMBTIタイプが異なります。漫才、コント、ピン芸など、それぞれのスタイルに合った性格タイプを見ていきましょう。
漫才とMBTIの関係性
漫才は二人の掛け合いが基本となるスタイルです。ここでは、コミュニケーション能力や即興性が重要になります。
外向的（E）なタイプは人前でのパフォーマンスに強く、特にENTP（討論者型）やENFP（運動家型）は機転の利いた会話や創造的な発想で漫才に向いていると言えるでしょう。
また、ツッコミ役には判断型（J）が、ボケ役には知覚型（P）が向いている傾向があります。
コント師に多いMBTIタイプ
コントは演技力や表現力が求められるスタイルです。感覚型（S）は細部への注意力があり、感情型（F）は感情表現が豊かなため、コントに適している場合があります。
ESFP（エンターテイナー型）は、自然な笑顔で周囲を楽しませる天性のエンターテイナーとしての資質を持ち、コントでの表現力を活かせるでしょう。
また、ISFP（冒険家型）は芸術的センスが光るユニークな魅力を持ち、独特のキャラクター性を活かしたコントを得意とする可能性があります。
ピン芸人に見られるMBTIの特徴
ピン芸人は一人でステージに立つため、自己完結型のパフォーマンスが求められます。内向的（I）なタイプでも、自分のペースで芸を展開できるため、活躍の場があります。
INTP（論理学者型）は独特な視点からの発言で観客を驚かせ、INTJ（建築家型）は緻密に計算された構成で笑いを取ることができるでしょう。
また、ENFP（運動家型）のような外向的で創造性豊かなタイプは、一人でも場を盛り上げる力を持っており、ピン芸人として成功する可能性が高いと言えます。
人気芸人のMBTI詳細分析
ここでは、特に人気のある芸人たちのMBTIタイプを詳しく分析してみましょう。
ダウンタウンのMBTI：松本人志と浜田雅功
ダウンタウンの松本人志さんはISTP（巨匠型）と分析されています。ISTは内向的で、感覚的、思考的な特徴を持ち、「天才的なボケ」と言われる所以は、身近な出来事をよく観察する能力にあります。
松本さんは水曜日のダウンタウンやダウンタウンDXでも、VTRやゲストのトークからおかしな点を拾い上げて矛盾点を突き付けたり、数分前にトークで実際にあったことを利用した「天丼」で笑いを生むのを得意としています。
一方、浜田雅功さんはESTJ（幹部型）と言われています。外向的で、感覚的、思考的、判断的な特徴を持ち、ツッコミ役として松本さんのボケを引き立てる役割を担っています。
このように対照的な性格タイプの組み合わせが、ダウンタウンの長年にわたる人気の秘密かもしれません。
千鳥のMBTI：大悟とノブの性格タイプ
千鳥のコンビも、対照的なMBTIタイプの組み合わせと考えられます。大悟さんはボケ特化型で、ノブさんはツッコミを担当しています。
「J型はツッコミが多く、P型はボケが多い説」に当てはめると、大悟さんはP型（知覚型）、ノブさんはJ型（判断型）である可能性が高いでしょう。
千鳥のコンビは、この対照的な性格タイプの組み合わせによって、絶妙な掛け合いを生み出しているのかもしれません。
サンドウィッチマンのMBTI：伊達と富澤の性格タイプ
サンドウィッチマンのコンビも、MBTIタイプの観点から見ると興味深い組み合わせです。伊達さんはボケ担当、富澤さんはツッコミ担当として知られています。
「J型はツッコミが多く、P型はボケが多い説」に基づくと、伊達さんはP型（知覚型）、富澤さんはJ型（判断型）である可能性があります。
このように、サンドウィッチマンも対照的なMBTIタイプの組み合わせによって、息の合った漫才を展開していると考えられます。
自分のMBTIから相性の良い芸人を見つける方法
自分のMBTIタイプを知ることで、相性の良い芸人を見つける手がかりになるかもしれません。
同じMBTIタイプの芸人から学べること
自分と同じMBTIタイプの芸人を見つけると、親近感を覚えるだけでなく、自分の性格の長所や短所を客観的に見つめる機会にもなります。
例えば、あなたがENFP（運動家型）なら、関根勤さんと同じタイプです。関根さんのポジティブなエネルギーや創造性豊かな発想は、あなたの中にも眠っている可能性があります。
同じタイプの芸人の活躍を見ることで、自分の可能性を広げるヒントが得られるかもしれません。
相性の良いMBTIタイプの芸人を見つけるポイント
MBTIでは、相性の良いタイプの組み合わせがあると言われています。例えば、INFP（仲介者型）の人はENTJ（指揮官型）と相性が良いとされています。
自分のMBTIタイプと相性の良いタイプの芸人を見つけることで、新たな視点や考え方に触れる機会になるかもしれません。また、お笑いの感性も合う可能性が高く、より楽しめるかもしれません。
まとめ：MBTI診断で深まるお笑い芸人の魅力
お笑い芸人のMBTIタイプを知ることで、彼らの芸風や笑いのスタイルをより深く理解できるようになります。ENTPやINTPといった創造性豊かなタイプが面白いと評価される傾向があり、J型とP型の組み合わせがツッコミとボケの役割分担に自然とつながっていることも見えてきました。自分のMBTIタイプを知り、同じタイプの芸人や相性の良いタイプの芸人を見つけることで、お笑いをより一層楽しめるようになるでしょう。
MBTIはあくまで一つの指標に過ぎませんが、お笑いの世界を新たな視点から見る楽しさを教えてくれます。あなたも自分のMBTIタイプを調べて、お気に入りの芸人との共通点を探してみてはいかがでしょうか。きっと新たな発見があるはずです。
