警察官という職業に興味はあるけれど、自分の性格が向いているのか迷っている方はいませんか?また、MBTIという性格診断を受けたことがあり、その結果と警察官という職業の相性が気になっている方もいるでしょう。
本記事では、MBTIの16タイプの中で警察官に向いている性格タイプをランキング形式でご紹介します。自分の性格と照らし合わせて、警察官という職業が自分に合っているかどうか、参考にしてみてください。
警察官とMBTIの関係性
警察官という職業は、社会の安全を守るという重要な役割を担っています。そのため、責任感や正義感、冷静な判断力など、さまざまな資質が求められます。ここでは、MBTIという性格診断と警察官という職業の関係性について見ていきましょう。
MBTIとは何か?16パーソナリティの基本
MBTIとは「マイヤーズ・ブリッグス・タイプ・インディケーター」の略で、人の性格を16タイプに分類する性格診断法です。4つの指標を組み合わせることで、16種類の性格タイプに分けられます。
4つの指標とは、「外向型(E)か内向型(I)か」「感覚型(S)か直観型(N)か」「思考型(T)か感情型(F)か」「判断型(J)か知覚型(P)か」です。これらの組み合わせによって、例えば「ISTJ」「ENFP」といった4文字の性格タイプが決まります。
各タイプには「管理者」「仲介者」「建築家」といった愛称もあり、それぞれの性格の特徴や強み、弱みなどが詳しく分析されています。
職業選択におけるMBTI診断の活用方法
MBTI診断は職業適性を直接測定するものではありませんが、自己理解を深め、自分に合った職業を考える上での参考になります。日本MBTI協会も「MBTIは適性診断テストではないので、職業適性は測定していません」と明記しています。
しかし、自分の性格の傾向を知ることで、「どのような環境で働くと力を発揮できるか」「どのような仕事の進め方が自分に合っているか」といった点を考える材料になります。
警察官という職業を選ぶ際も、自分のMBTIタイプの特徴と照らし合わせて考えてみると良いでしょう。例えば、細部に注意を払うことが得意なタイプは捜査業務に向いているかもしれませんし、人とのコミュニケーションが得意なタイプは地域課の仕事に向いているかもしれません。
警察官に向いているMBTIタイプランキング
警察官という職業には、どのようなMBTIタイプが向いているのでしょうか。ここでは、警察官に向いているとされるMBTIタイプをランキング形式でご紹介します。
1位:ISTJ(管理者)- 規律と責任感を持つ理想的な警察官
警察官に最も向いているとされるのが、ISTJ(管理者)タイプです。ISTJの人は、几帳面で責任感が強く、規律を重んじる性格です。ルールや手順を守ることを大切にし、細部にまで注意を払うことができます。
警察官の仕事では、法律や規則に基づいて行動することが求められますが、ISTJはそのような環境で力を発揮します。また、冷静に状況を判断し、感情に流されずに対応できる点も、警察官として重要な資質です。
日本人の中でISTJタイプは全体の約3.57%と少数派ですが、組織の中で安定した役割を果たすことができます。警察組織のような階層構造がはっきりした環境でも、その秩序を尊重して働くことができるでしょう。
2位:ISTP(巨匠)- 冷静な判断力と問題解決能力
ISTP(巨匠)タイプは、冷静な判断力と問題解決能力に優れており、警察官として高い適性を持っています。どんな状況でも冷静さを保ち、論理的に考えることができるため、突発的な事件にも適切に対応できます。
ISTP型の人は、手を動かして問題を解決することが得意で、実践的な思考を持っています。警察官として現場で迅速に判断し、行動することが求められる場面で力を発揮するでしょう。
また、ISTJほど規則に縛られず、状況に応じて柔軟に対応できる点も、警察官として有利に働きます。日本人の中でISTJタイプは全体の約3.14%と少数派ですが、その冷静さと実践力は警察官として大きな強みとなります。
3位:ESTP(起業家)- 正義感と行動力を兼ね備えた警察官
ESTP(起業家)タイプは、行動力があり、現実的な問題解決に優れています。自らが掲げた正義に向かって突き進む性格で、警察官としての適性が高いとされています。
ESTJは外向的で、人とのコミュニケーションも得意です。地域住民との関わりが多い交番勤務や、チームで動く捜査活動などでも、その能力を発揮できるでしょう。
また、危機的状況でも冷静に判断し、迅速に行動できる点も警察官として重要な資質です。日本人の中でESTJタイプは全体の約2.62%と少数派ですが、その行動力と問題解決能力は警察官として大きな強みとなります。
4位:INTJ(建築家)- 洞察力と分析力に優れた捜査官タイプ
INTJ(建築家)タイプは、洞察力と分析力に優れており、特に捜査官として高い適性を持っています。物事を深く考察し、パターンを見つけ出す能力は、複雑な事件の解決に役立ちます。
INTJは戦略的な思考ができ、先を見通す力があります。そのため、犯罪の予防や対策を立てる際にも力を発揮するでしょう。
内向的な性格ですが、必要な場面ではリーダーシップを発揮することもできます。日本人の中でINTJタイプは全体の約3.70%と少数派ですが、その分析力と洞察力は捜査官として大きな強みとなります。
有名な刑事ドラマのキャラクターでは、「教場」の風間公親や「十津川警部シリーズ」の十津川警部がINTJタイプに当てはまるとされています。彼らは鋭い洞察力で事件の真相に迫る姿が描かれており、INTJの特徴をよく表しています。
5位:ESTJ(幹部)- 組織的で指導力のある警察官
ESTJ(幹部)タイプは、組織的で実務能力に長けており、特に警察組織の中でリーダーシップを発揮することができます。ルールや秩序を重んじ、効率的に業務を進める能力があります。
ESTJは外向的で、明確な指示を出すことが得意です。チームをまとめ、目標に向かって導く力があるため、警察組織の中で管理職として活躍することができるでしょう。
また、責任感が強く、与えられた任務を確実にこなす点も警察官として重要な資質です。日本人の中でESTJタイプは全体の約3.39%と少数派ですが、その組織力と指導力は警察組織の中で大きな強みとなります。
警察官に向いていないMBTIタイプ
すべての性格タイプが警察官に向いているわけではありません。ここでは、警察官という職業との相性があまり良くないとされるMBTIタイプについて見ていきましょう。
ENFJ(主人公)- 利他主義が重荷になる可能性
ENFJ(主人公)タイプは、共感力が高く、人を助けることに喜びを感じる性格です。一見すると、人々の安全を守る警察官との相性が良さそうに思えますが、実際にはいくつかの難しさがあります。
ENFJは利他主義で使命感が強いため、事件が解決されないことがあると、責任感を重く感じてしまう傾向があります。警察官の仕事では、すべての事件が解決するわけではなく、時には無力感を感じることもあります。
また、ENFJは人との関わりを大切にし、調和を重視する性格です。時には厳しい対応が求められる警察官の仕事では、その優しさが重荷になることもあるでしょう。
ENFJの人は、警察官よりも、カウンセラーや教師など、より直接的に人に寄り添う仕事の方が向いているかもしれません。
その他、警察官との相性が低いタイプの特徴
警察官との相性があまり良くないとされるMBTIタイプには、他にもいくつかあります。
INFP(仲介者)タイプは、理想主義的で感受性が強く、個人の価値観を重視する傾向があります。警察官の職務には、時に厳格なルールの適用や迅速な判断が求められるため、INFPの方はそのような環境にストレスを感じることがあるかもしれません。
ISFP(冒険家)タイプは、自由で柔軟な働き方を好み、感覚的な体験を重視します。警察官の職務は、規律やルーチンが多く含まれるため、ISFPの方には窮屈に感じられることがあるかもしれません。
ただし、これらはあくまで一般的な傾向であり、個人の適性や興味、経験によっても大きく異なります。最終的には個人の判断が重要です。
警察官の仕事内容とMBTIタイプの適性
警察官の仕事は多岐にわたります。ここでは、警察官の主な仕事内容と、それぞれの業務に適したMBTIタイプについて見ていきましょう。
地域課(交番・駐在所)に向いているタイプ
地域課は、交番や駐在所で勤務する警察官が所属する部署です。地域住民の安全を守り、身近な相談相手となる役割を担っています。
この業務には、コミュニケーション能力が高く、人との関わりを大切にするタイプが向いています。具体的には、ESTJ(幹部)やESTP(起業家)などの外向的なタイプが適しているでしょう。
また、細やかな気配りができ、地域の細かな変化に気づける観察力も重要です。ISTJ(管理者)やISFJ(擁護者)などの、細部に注意を払うことが得意なタイプも地域課の業務に向いています。
刑事課に向いているタイプ
刑事課は、殺人や窃盗、詐欺などの犯罪を捜査する部署です。犯人を追跡し、証拠を集め、事件を解決する役割を担っています。
この業務には、論理的思考力が高く、冷静に判断できるタイプが向いています。具体的には、INTJ(建築家)やINTP(論理学者)などの分析力に優れたタイプが適しているでしょう。
また、直感力や洞察力も重要です。ISTP(巨匠)やESTP(起業家)などの、状況を素早く把握し、行動できるタイプも刑事課の業務に向いています。
サイバー犯罪対策に向いているタイプ
近年増加しているサイバー犯罪に対応する部署も、警察組織の中で重要な役割を担っています。コンピュータやネットワークの知識を活かし、サイバー空間での犯罪を捜査します。
この業務には、論理的思考力が高く、新しい技術にも柔軟に対応できるタイプが向いています。具体的には、INTJ(建築家)やINTP(論理学者)などの、分析力と創造性を兼ね備えたタイプが適しているでしょう。
また、細部にまで注意を払い、根気強く調査できる能力も重要です。ISTJ(管理者)やISTJ(巨匠)などの、集中力が高く、細かな作業も厭わないタイプもサイバー犯罪対策の業務に向いています。
有名な警察官キャラクターのMBTIタイプ分析
ドラマや小説に登場する有名な警察官キャラクターのMBTIタイプを分析してみましょう。フィクションの世界ですが、それぞれのキャラクターの性格や捜査スタイルから、MBTIタイプを推測することができます。
杉下右京(INTP)の特徴と捜査スタイル
「相棒」の主人公である杉下右京は、INTP(論理学者)タイプと考えられます。INTPの特徴である論理的思考と分析力を活かし、複雑な事件を解決に導きます。
杉下右京は組織に染まらず型破りで、閃きがあります。外部の情報から次々と閃き、沢山あるヒントからひとつの真理に辿り着くという捜査スタイルは、INTPの特徴をよく表しています。
また、自由奔放で組織的な性格ではなく、柔軟性があり自由に発想を展開させる点も、INTPの特徴です。思考型でありながら、知覚型特有の柔和な雰囲気も持ち合わせています。
風間公親(INTJ)の特徴と捜査スタイル
「教場」の風間公親は、INTJ(建築家)タイプと考えられます。INTJの特徴である洞察力と戦略的思考を活かし、事件の真相に迫ります。
風間公親は堅物で組織的で隙がなく、クールで取っ付き難いイメージがあります。杉下右京のような自由奔放さはなく、ひとつひとつの事柄に焦点を当て、己の知識を元に一本の真理に辿り着くという捜査スタイルです。
状況を深く検証し、どのようなことが考えられるのか教え子に気付きを与える姿は、INTJの内向的直感に基づいた思考を表しています。組織的でありきっちりして隙がなく、洞察力が鋭い点も、INTJの特徴です。
十津川警部(INTJ)の特徴と捜査スタイル
「十津川警部シリーズ」の主人公である十津川警部も、INTJ(建築家)タイプと考えられます。風間公親とは異なり、温和で人当たりの良い性格ですが、捜査の進め方はINTJの特徴を示しています。
十津川警部の捜査スタイルも、風間公親と同様に、ひとつひとつ焦点を絞って背景をじっくり検証考察していくというものです。自由に次々とヒントを見つけ出すようなやり方ではなく、的を絞りじっくり検証していく姿勢は、INTJの内向的直感に基づいた思考を表しています。
また、組織的で信念が強く、時には型破りな部分もある点も、INTJの特徴です。使命感や責任感が強く、自分の信念のためには何が何でもやり遂げようとする姿勢は、INTJの決断力と意志の強さを表しています。
日本人のMBTIタイプ分布と警察官適性
日本人のMBTIタイプ分布を見ると、特徴的な傾向があります。日本では、INFP(仲介者)が最も多く16.44%、次いでENFP(運動家)が13.79%、INTP(論理学者)が7.19%となっています。一方、警察官に向いているとされるISTJ(管理者)は3.57%と少数派です。
日本人に多いMBTIタイプとその特徴
日本人に多いMBTIタイプは、感情型(F)が多く、論理型(T)が少ない傾向があります。感情型は全体の68.9%を占めており、周囲との調和や人間関係を重視する日本の文化的背景が影響していると考えられます。
また、内向的(I)なタイプが54%と過半数を占めており、控えめで慎重な国民性が表れています。柔軟な対応を好む模索的(P)も60.85%と多く、日本人の「空気を読む」文化との関連が指摘されています。
これらの特徴は、世界の平均とは異なる傾向です。世界では管理者タイプのISTJが最多(11-14%)とされていますが、日本では少数派となっています。
警察官に向いているタイプの日本での割合
警察官に向いているとされるタイプの日本での割合を見てみましょう。ISTJ(管理者)は3.57%、ISTP(巨匠)は2.87%、ESTP(起業家)は2.62%、INTJ(建築家)は3.69%、ESTJ(幹部)は3.39%となっています。
これらのタイプは、日本人全体の中では比較的少数派です。しかし、少数派だからこそ、その特性を活かして警察組織の中で重要な役割を果たすことができるとも言えます。
例えば、細部に注意を払い、規律を重んじるISTJは、警察組織の中で安定した役割を果たすことができます。また、冷静な判断力と問題解決能力に優れたISTPは、現場での迅速な対応が求められる場面で力を発揮するでしょう。
MBTIタイプ別の警察官としての強みと弱み
MBTIの4つの指標ごとに、警察官としての強みと弱みを見ていきましょう。自分のタイプの特徴を知ることで、警察官として活躍するためのヒントが得られるかもしれません。
内向型(I)vs 外向型(E)の警察官
内向型(I)の警察官は、深く考察し、集中力が高いという強みがあります。一人で黙々と証拠を分析したり、長時間の監視業務などに向いています。また、慎重で冷静な判断ができるため、緊急事態でもパニックになりにくいという特徴があります。
一方、外向型(E)の警察官は、コミュニケーション能力が高く、人との関わりを大切にするという強みがあります。地域住民との関係構築や、チームでの捜査活動などに向いています。また、行動力があり、迅速に対応できるという特徴もあります。
内向型の弱みとしては、人とのコミュニケーションに疲れやすく、チームワークを要する場面で苦労することがあります。外向型の弱みとしては、じっくり考える時間を取りにくく、衝動的な判断をしてしまうことがあります。
感覚型(S)vs 直観型(N)の警察官
感覚型(S)の警察官は、現実的で具体的な事実に基づいて判断するという強みがあります。目の前の状況を正確に把握し、実践的な対応ができます。また、細部に注意を払うことができるため、証拠収集や現場検証などに向いています。
一方、直観型(N)の警察官は、パターンを見つけ出し、先を読む能力に優れているという強みがあります。複雑な事件の全体像を把握し、犯人の心理や動機を推測することができます。また、創造的な思考ができるため、新しい捜査手法の開発などにも向いています。
感覚型の弱みとしては、全体像を見失いがちで、新しい視点を取り入れるのが苦手なことがあります。直観型の弱みとしては、現実的な詳細を見落としがちで、空想に走ることがあります。
思考型(T)vs 感情型(F)の警察官
思考型(T)の警察官は、論理的で客観的な判断ができるという強みがあります。感情に流されずに冷静に状況を分析し、公平な判断ができます。また、厳しい状況でも感情をコントロールできるため、緊急事態での対応に向いています。
一方、感情型(F)の警察官は、共感力が高く、人の気持ちを理解できるという強みがあります。被害者や目撃者との信頼関係を構築し、情報を引き出すことができます。また、チームの調和を大切にするため、組織内での人間関係を円滑に保つことができます。
思考型の弱みとしては、冷たく見られがちで、人間関係を構築するのが苦手なことがあります。感情型の弱みとしては、感情に流されやすく、厳しい判断を下すのが苦手なことがあります。
判断型(J)vs 知覚型(P)の警察官
判断型(J)の警察官は、計画的で組織的な行動ができるという強みがあります。締め切りを守り、効率的に業務を進めることができます。また、規律を重んじるため、警察組織の秩序を維持することができます。
一方、知覚型(P)の警察官は、柔軟で適応力があるという強みがあります。状況の変化に対応し、新しい情報を取り入れながら判断を下すことができます。また、好奇心が強く、多角的な視点から事件を見ることができます。
判断型の弱みとしては、柔軟性に欠け、予期せぬ状況に対応するのが苦手なことがあります。知覚型の弱みとしては、計画性に欠け、締め切りを守るのが苦手なことがあります。
まとめ:MBTIは参考程度に、自分の適性を見極めよう
MBTIは自己理解を深めるための一つのツールであり、警察官としての適性を完全に判断するものではありません。どのタイプにも強みと弱みがあり、それぞれが警察組織の中で重要な役割を果たすことができます。
警察官を目指す際は、MBTIの結果を参考にしつつも、自分の興味や価値観、経験などを総合的に考慮して判断することが大切です。また、自分の弱みを理解し、それを補うための努力をすることで、より良い警察官になることができるでしょう。
最終的には、「社会の安全を守りたい」という強い意志と使命感が、警察官として成功するための最も重要な要素かもしれません。自分自身と向き合い、自分に合った形で社会に貢献できる道を見つけてください。