テレビやラジオの前で堂々と話す姿に憧れる方も多いのではないでしょうか。アナウンサーやキャスターという職業は、多くの人の前で自分の言葉で情報を伝える重要な役割を担っています。しかし、この職業に向いている性格とはどのようなものでしょうか。
MBTIという性格診断を通して、アナウンサーやキャスターに向いている性格タイプを探ってみましょう。自分の性格タイプを知ることで、将来の進路選択や自己理解に役立てることができます。
アナウンサー・キャスターに向いているMBTIランキングTOP5
アナウンサーやキャスターという職業は、コミュニケーション能力や表現力が求められます。MBTIの16タイプの中でも、特にこの職業に向いているタイプをランキング形式でご紹介します。
第1位：ENFJ（主人公）- 共感力と人を惹きつける話術の持ち主
アナウンサー・キャスターに最も向いているMBTIタイプは「ENFJ（主人公）」です。ENFJは優れた共感力とカリスマ性を持ち合わせており、集団の中で自然とリーダーシップを発揮します。
ENFJの方は、相手の感情を敏感に察知し、適切な対応ができる能力を持っています。これは視聴者の気持ちを理解し、親しみやすい伝え方ができるアナウンサーに必要な資質です。
また、ENFJは人々のモチベーションを高め、チームの調和を保ちながら目標達成に導く力を持っています。番組の進行役として、出演者の良さを引き出しながら番組全体を盛り上げる能力は、まさにENFJの強みと言えるでしょう。
実際に、ENFJタイプのアナウンサーは、ニュース番組からバラエティ番組まで幅広いジャンルで活躍しています。視聴者との信頼関係を築きながら、情報を正確かつ魅力的に伝えることができるのです。
第2位：ESFP（エンターテイナー）- 明るく場を盛り上げる天性の才能
第2位は「ESFP（エンターテイナー）」です。ESFPの方は、自然な明るさと即興性で周囲を楽しませる天性のエンターテイナーとしての資質を持っています。
ESFPの特徴は、その場の空気を読んで最適なリアクションができることです。予期せぬハプニングが起きやすい生放送の現場でも、臨機応変に対応できる柔軟性があります。
特にバラエティ番組やトーク番組では、ESFPの持つ明るさとエネルギッシュな性格が視聴者を引きつけます。宮本真綾アナウンサーのように、自然体で親しみやすい雰囲気を作り出せるのもESFPの魅力です。
第3位：ENFP（運動家）- 創造的でエネルギッシュな表現力
第3位は「ENFP（運動家）」です。ENFPは、ポジティブなエネルギーと豊かな想像力で場を盛り上げる能力に長けています。
ENFPの方は、自由奔放な性格と予測不可能な行動パターンが、視聴者を魅了するポイントになっています。新しいアイデアを次々と生み出す創造性は、オリジナリティのある番組作りに貢献します。
また、ENFPは人との繋がりを大切にし、共感力も高いため、インタビューなどで相手の本音を引き出すのが上手です。視聴者に寄り添いながらも、エネルギッシュに情報を伝えることができるでしょう。
第4位：ESFJ（領事）- 視聴者に寄り添う温かい人柄
第4位は「ESFJ（領事）」です。ESFJは、他者への思いやりと調和を重視する性格タイプです。
ESFJの方は、視聴者のニーズを敏感に察知し、親しみやすい雰囲気で情報を伝えることができます。特に地域密着型の情報番組や朝の情報番組では、ESFJの温かい人柄が視聴者との距離を縮めるのに役立ちます。
また、ESFJは細部に気を配る能力も高く、番組の進行をスムーズに行うことができます。チームワークを重視する姿勢は、制作スタッフとの良好な関係構築にも繋がるでしょう。
第5位：ENTJ（指揮官）- 論理的で説得力のある伝え方
第5位は「ENTJ（指揮官）」です。ENTJは、リーダーシップに秀でた分析家タイプで、目標達成に向けて戦略を立て、周囲を巻き込んでいく推進力があります。
ENTJの方は、物事を俯瞰的に捉え、合理的な判断を下すのが得意です。この能力は、ニュース番組や報道番組のキャスターとして、複雑な情報を分かりやすく整理して伝える際に活かされます。
また、ENTJは説得力のあるコミュニケーション能力を持っているため、視聴者に信頼感を与えることができます。特に政治や経済などの専門的な話題を扱う番組では、ENTJの論理的な思考と分析力が光ります。
MBTIとは？アナウンサーの適性診断に役立つ理由
MBTIを活用してアナウンサーやキャスターの適性を考える前に、そもそもMBTIとは何か、なぜキャリア選択に役立つのかについて理解しておきましょう。
MBTIの4つの指標と16タイプの基本
MBTI（Myers-Briggs Type Indicator）は、スイスの精神科医カール・ユングの理論を基に、アメリカの母娘であるキャサリン・クックブリッグスとイザベル・ブリッグス・マイヤーズによって開発された性格診断ツールです。
MBTIでは、人の性格を4つの指標で分類します。
- エネルギーの方向：外向型（E）か内向型（I）か
- 情報収集の方法：感覚型（S）か直感型（N）か
- 意思決定の方法：思考型（T）か感情型（F）か
- 生活態度：判断型（J）か知覚型（P）か
これらの組み合わせによって、全部で16種類の性格タイプに分類されます。例えば、「ENFJ」は「外向型・直感型・感情型・判断型」の組み合わせを表しています。
就活や転職でMBTI診断を活用するメリット
MBTI診断は、自己理解を深め、自分に合った職業を見つけるのに役立ちます。特にアナウンサーやキャスターを目指す方にとって、以下のようなメリットがあります。
まず、自分の強みと弱みを客観的に把握できることです。例えば、ENFJの方は共感力とリーダーシップが強みですが、自己犠牲的になりすぎる傾向があることを認識できます。
また、自己PRやエントリーシートの作成時に、自分の性格的特徴を具体的に説明することができます。「私はENFJタイプで、人の気持ちを理解し、チームをまとめる能力があります」というように、根拠を持って自分をアピールできるのです。
さらに、職場環境との相性も考慮できます。例えば、内向型の方は静かな環境で個別作業ができる職場が向いているかもしれません。アナウンサーという職業の中でも、どのような番組や役割が自分に合っているかを考える指標になります。
アナウンサー・キャスターの仕事に必要な資質とMBTIの関係性
アナウンサーやキャスターの仕事には、どのような資質が求められるのでしょうか。そして、それらの資質はMBTIのどの特性と関連しているのでしょうか。
コミュニケーション能力とMBTIタイプの相関
アナウンサー・キャスターにとって最も重要な能力の一つが、コミュニケーション能力です。MBTIの中でも、特に「外向型（E）」の方は、対話を通じてエネルギーを得る傾向があり、積極的に会話を始めることができます。
また、「感情型（F）」の方は、共感力が高く、視聴者の気持ちを理解しながら情報を伝えることができます。特にニュースの悲しい出来事を伝える際には、適切な感情表現ができることが重要です。
一方で、「思考型（T）」の方は、論理的で客観的なコミュニケーションを重視します。これは、政治や経済などの専門的な話題を扱う際に役立つでしょう。
番組ジャンル別に見る向いているMBTIタイプ
アナウンサー・キャスターの仕事は、担当する番組のジャンルによって求められる資質が異なります。MBTIタイプ別に、どのような番組が向いているかを見てみましょう。
ニュース・報道番組には、正確さと冷静さが求められるため、「判断型（J）」の方が向いています。特にINTJ（建築家）やENTJ（指揮官）のような、分析力と計画性に優れたタイプは、複雑な情報を整理して伝えるのが得意です。
バラエティ番組やトーク番組には、明るさと即興性が求められるため、「知覚型（P）」の方が向いています。ESFP（エンターテイナー）やENFP（運動家）のような、柔軟で自由なコミュニケーションスタイルを持つタイプは、視聴者を楽しませることができます。
情報番組やドキュメンタリーには、共感力と洞察力が求められるため、「直感型（N）」と「感情型（F）」の組み合わせが向いています。ENFJ（主人公）やINFJ（提唱者）のような、人の心を理解し、深い洞察を提供できるタイプは、視聴者に寄り添いながら情報を伝えることができます。
実際のアナウンサー・有名キャスターのMBTIタイプ分析
理論だけでなく、実際に活躍しているアナウンサーやキャスターのMBTIタイプを見ることで、より具体的なイメージが湧くでしょう。
公表されている有名アナウンサーのMBTIタイプ
2024年にフジテレビに入社した新人アナウンサーのMBTIタイプを推定した情報によると、高崎春アナウンサーはINFJ（提唱者）タイプと推測されています。看護師免許を持ち、医療福祉分野で困っている方々の役に立つ情報を発信したいという思いは、INFJの他者への深い共感と使命感を表しています。
宮本真綾アナウンサーはESFP（エンターテイナー）タイプと推測されています。大学時代にビールの売り子として活躍し、自然豊かな福岡県で育った経験から、現場の声を届けるアナウンサーを目指しているという社交的でエネルギッシュな姿勢は、ESFPタイプの特徴と言えるでしょう。
上垣皓太朗アナウンサーはINTP（論理学者）タイプと推測されています。地形図を見ながら街を歩くことを趣味とし、地理の教員免許も保有しているという分析的で知識探求型の性格は、INTPタイプの特徴です。
梶谷直史アナウンサーはESTP（起業家）タイプと推測されています。15年間野球部で活躍し、毎日パックを欠かさない美容男子としても知られているという行動的で現実的な性格は、ESTPタイプに適しています。
高木由梨奈アナ（INTP-T）のキャリア事例
高木由梨奈アナウンサーは、INTP-Tタイプであることを公表しています。INTPは「論理学者」とも呼ばれ、論理的思考と独創的なアイデアを持つタイプです。
一般的に、INTPは内向的で分析的な性格とされており、アナウンサーのイメージとは異なるかもしれません。しかし、高木アナは自身の論理的思考力を活かし、複雑な情報を分かりやすく整理して伝えることで、視聴者から信頼を得ています。
また、INTPの特徴である独創的な視点は、ニュースの解説や番組企画において新たな切り口を提供することに繋がっています。内向的な性格を持ちながらも、プロフェッショナルとして人前で話す技術を磨き、自分の強みを活かしたキャリアを築いている好例と言えるでしょう。
内向型（I）でもアナウンサーとして活躍できる可能性
アナウンサーやキャスターというと、外交的で社交性の高い人が向いていると思われがちです。しかし、内向型（I）の方でも、その特性を活かして活躍できる可能性があります。
内向型アナウンサーの強みと活かし方
内向型の方は、深い思考力と集中力を持っています。これらの特性は、ニュースの背景を深く理解し、複雑な情報を整理して伝える際に役立ちます。
また、内向型の方は、一対一のコミュニケーションや少人数での対話が得意な傾向があります。インタビューなど、相手の話をじっくり聞き、本質を引き出すような場面では、この特性が活きるでしょう。
さらに、内向型の方は、自己内省の能力が高く、自分の言動を客観的に振り返ることができます。これは、アナウンサーとしての技術を磨く上で重要な能力です。
内向型に向いている専門分野と働き方
内向型の方がアナウンサーやキャスターとして活躍するには、自分の特性に合った専門分野や働き方を選ぶことが大切です。
例えば、ニュース解説やドキュメンタリーナレーション、専門的な情報番組のキャスターなど、深い知識と分析力を活かせる分野が向いています。特にINTJ（建築家）やINFJ（提唱者）のような、洞察力の高いタイプは、社会問題や専門的なテーマを扱う番組で力を発揮できるでしょう。
また、ラジオパーソナリティやポッドキャストホストなど、視聴者と直接対面せずに声だけで伝える媒体も、内向型の方には適しているかもしれません。自分のペースで準備し、落ち着いた環境で話すことができるからです。
自分のMBTIタイプを活かしたアナウンサー・キャスター志望者へのアドバイス
自分のMBTIタイプを知ったら、それをどのように活かしてアナウンサーやキャスターを目指せばよいのでしょうか。具体的なアドバイスをご紹介します。
MBTIタイプ別の面接対策と自己PR方法
例えば、ENFJ（主人公）タイプの方は、「大学のサークル活動では部員の意見を取りまとめ、全員が満足できるイベントを企画しました。人の気持ちを理解し、チームをまとめる能力を活かして、視聴者に寄り添った情報を伝えられるアナウンサーになりたいです」といった自己PRが効果的です。
また、INTP（論理学者）タイプの方は、「複雑な情報を分析し、本質を見抜く力があります。大学の研究では膨大なデータから重要なポイントを抽出し、分かりやすくまとめる経験を積みました。この能力を活かして、難しいニュースも視聴者に分かりやすく伝えられるアナウンサーを目指します」といったアピールができるでしょう。
面接では、自分のタイプの弱みについても正直に伝え、それをどのように克服しようとしているかを説明することも大切です。例えば、内向型の方は「人前で話すことに緊張しますが、大学時代から意識的にプレゼンテーションの機会を増やし、克服してきました」といった具体的なエピソードを用意しておくと良いでしょう。
弱みを補強するトレーニング方法
MBTIタイプによって、アナウンサーやキャスターとして活躍するために補強すべき弱みは異なります。タイプ別のトレーニング方法をご紹介します。
内向型（I）の方は、人前で話す機会を意識的に増やすことが大切です。スピーチクラブやアナウンス講座に参加したり、友人や家族の前で練習したりすることで、徐々に慣れていくことができます。また、自分の専門分野について深く学び、知識に自信を持つことで、話す内容に自信が持てるようになります。
感覚型（S）の方は、抽象的な概念や将来の可能性について考える訓練をするとよいでしょう。ニュースの背景にある大きな流れや、今後の展開について考察する習慣をつけることで、より深みのある解説ができるようになります。
思考型（T）の方は、共感力を高めるトレーニングが効果的です。感動的な映画や小説に触れたり、異なる立場の人々の話に耳を傾けたりすることで、多様な感情表現ができるようになります。
知覚型（P）の方は、計画性と時間管理のスキルを磨くとよいでしょう。締め切りを設定し、それを守る習慣をつけることで、番組の時間管理や準備に役立ちます。
どのタイプであっても、自分の弱みを認識し、それを補うための努力を続けることが、アナウンサーやキャスターとしての成長につながります。
まとめ：MBTIはあくまで参考に、自分らしさを大切に
MBTIは自己理解や適性を考える上で役立つツールですが、それだけで将来が決まるわけではありません。アナウンサーやキャスターを目指す方は、自分のMBTIタイプを知ることで強みを活かし、弱みを補う参考にしつつも、自分らしさを大切にしてください。
ENFJやESFPなどの外交的なタイプがランキング上位に来ていますが、内向的なタイプでも専門分野を持ったり、独自の視点を活かしたりすることで、素晴らしいアナウンサーになれる可能性があります。
最終的に大切なのは、自分の性格を理解した上で、どのように視聴者に価値ある情報を届けられるかを考え続けることです。MBTIはあくまでも自己理解のための一つの道具として活用し、自分らしいアナウンサー・キャスター像を追求していきましょう。
